最初の病院で診察を受けた次の日、紹介先の病院へ予約の電話をした。
紹介元の病院が予約もしてくれればスムーズだけど、そういうケースは凄く少ない。
だいたいは患者自身が予約をしないといけないし、紹介先の病院は大病院か専門性の高い病院で非常に混雑して予約出来るのが数週間先なんてこともある。
2番目の病院では5日後の予約が最短と案内された。
けどそれで本当に大丈夫なのか。
「黄斑変性」をインターネットで調べると「早急に治療を開始すること」が重要と強調されてる。
症状が進めば進むほど治療後の視力の回復が悪くなるらしい。
もう少し早く受診出来ないか聞いてみたけど、逆にどのくらい緊急性がある状態なのか聞かれると言葉に詰まってしまう。
素人判断では5日後で大丈夫なのか、遅すぎるのか全く分からない。
止む無く最初の病院へ電話して5日後で大丈夫と確認して予約日を決定した。
同じように紹介状を書いてもらう人は受け取る時に
- 混んでいて予約が何日以上先になった場合問題はないのか
- 予約日までにどういう症状が出たらすぐ受診しないといけないか
この2点は必ず確認したほうがいい。
そして疑問があれば紹介元の病院へ問い合わせるのを面倒がらないのも大切。
予約日まで間が空いてしまったので本当に大丈夫かドキドキしたが、わたしの場合は幸いそんなには目の急激な悪化は感じられなかった。
ただドライアイのように目が疲れやすくなったような感じがしたので、出来るだけパソコンやスマホを見る頻度を控えて過ごした。
2番目の病院は最初の病院より大きく検査機器も倍くらい置かれていた。
待合室は満員状態。
完全予約制なためか椅子は足りていたので座って待てた。
思ったより早々に呼ばれ検査室へ。
検査スタッフも6人くらい居て流れるように検査される。
とはいってもスタッフは皆さんやさしく、疑問には丁寧に受け答えしてくれるので事務的な感じは無かった。
きびきび有能に仕事をしているという感じ。
診察室に呼ばれお医者さんと対面。
最初の病院でした説明を再度伝え、軽く目の状態を確認され、ここでも散瞳薬を点眼。
そういえば予約時にも散瞳薬を使うので車を運転して来ないよう説明された。
わたしは前回同様に電車なので問題無し。
20分ほどの待機時間後、眼底検査をいくつかやって再度診察室へ。
お医者さんはちょっと難しい顔をして、検査画像を眺めている。
近視性の黄斑変性症に間違いないが「病変が見当たらないんだよねぇ」という。
病変っていうのはあらゆる異常な特徴や増殖を総称する用語で、たぶん症状が出た原因を指すんだと思う。
つまり近視が原因で何かの異常があって視界に異変が出たけど、いまはその異常が治まってるので自然治癒していくだろうという見解だった。
「自然治癒すると歪みも治りますか?」と聞くと「ちょっとマシにはなると思う。でも完全には治らないね。手術してもたぶん無理だなぁ」という答え。
自然治癒っていうのはあくまでこれ以上悪化しなくなるよっていう話のようだった。
OCT検査という網膜の断面を撮影する検査もしたけど、網膜に穴が開いているとか剥がれているわけでは無いらしい。
ただ強度近視で網膜分離になっている箇所もあるので悪化すると硝子体手術になるそう。
その後もお医者さんは画像で病変を探してくれたけど見つからず。
わたしの目の症状がこれ以上悪化せず少しずつ良くなる可能性が高いので1か月後に経過を診ようという結論になった。
自覚症状では、この1週間ほど目の状態はまったく良くなっていない。
本当にこのあと少しずつでも良くなるのか。
実はこの少し前にも2件身体に異常が出て経過観察中だったので、経過観察が増えたことに正直うんざりしていた。
ふと、以前から右目の奥が突かれるように痛むことがあって、段々その頻度が多くなってきていたのを思い出した。
半年前くらいからは2~3日に一回くらい痛むし、その痛い時間もどんどん増えて鎮痛剤を連日飲んでいる状態だった。
元々が頭痛もちなので片頭痛なのかなと思っていたけど、痛むのは異常が出た右目。
そして目の症状があらわれてからは強弱があるけどずっと痛い。
これは関係あるのではと思って聞いてみると「別に関係ない」という答え。
確かに黄斑変性症を調べて痛みの自覚症状は書かれていなかった。
じゃあやっぱり片頭痛なのか。
引っ越し前は片頭痛で頭痛外来に通っていたのだが、引っ越してから近所で診てくれそうな病院が見つかっていなかった。
右目の症状が落ち着いたら頭痛外来も探さないとと思いながら帰宅した。
次の診察は1か月後。
それまでどれくらい目が戻ってるだろうか。